※注意:この記事には執筆者の感想と見解が多分に含まれています。あくまで参考資料の一つとして御覧ください。
・前書き
どうも。オルティです。今回の記事はガットのインプレではなく、ガットについて特定のテーマに沿って記す内容となっています。
今回のテーマは細ゲージのポリ。この記事を記している2022年12月現在、私はポリツアーレブ120を使用しています。このガットのインプレ記事は下に掲載します。是非ご覧下さい。
ガットの太さはポリ・ナイロン共に125か130が一般的なイメージとなっている気がします。物によって多少数値が変わったりしますが大体はこれくらいでしょうか。
人によってはですが、125~130より細い(or太い)ゲージが合っている場合もあります。私も過去に120以下の細ゲージを使ってきましたが、色々な理由で125の太さの物を暫く使ってきました。
今は120の細ゲージポリを使用しています。と言うのも125の太さは何だか私には太すぎるな~と感じるようになったからです。具体的にはボールに思ったように威力を伝えにくいといった感じです。技術不足も否定できません。
そこで細ゲージポリに戻そうと決めました。その中で打球感が柔らかくて飛びも良く、スピンもかかりやすいガットに決めました。
かなり強欲で貪欲な要望なので、慎重に選ばないといけませんでした。要望の中で以前使用していたポリツアーレブが該当して今に至ります。
Nick Kyrgios ニック・キリオス | YONEX TENNIS ヨネックステニス
さてそんな細ゲージポリを使用しているトッププロがいるのか。実はいるんです。その選手は何とニック・キリオス選手。EZONE98にポリツアープロ120を張っています。
いや噓でしょ!?と疑いたくなるでしょう。キリオス選手と言えばビッグサーブに強烈なフォア、更にトリックプレーと観る人を楽しませる印象が強いです。
しかしきちんと公式サイトに記述されていました。私も実際驚きました。トッププロの大半はポリガットを125~130の物を使用していると思い込んでいたからです。
中には例外もいるんですね。他にもいるでしょうけど、公式発表されているのは気リオス選手しか該当しませんでした。
最高の組み合わせ
— 翔吾テニスyoutuber (@SHOGOace) June 20, 2022
縦
トロライン
アブソルート120
横
ダンロップ
シンセティックタフ130
48ポンド
ラケット
スリクソン
cs8.0 pic.twitter.com/QFjqUkiE7S
現在SNSを中心に旋風を巻き起こしているトロライン。こちらはアメリカのメーカーで、細ゲージポリを中心に取り扱っています。
トロラインのアブソルート、こちらは六角形の黒いガットになります。このアブソルートを佐藤翔吾選手が2022年11月現在使用しています。佐藤翔吾選手は私が尊敬している選手です。以前記事を記したので是非チェックしてみて下さい。
現時点ではですが、細ゲージポリを中心に取り扱っているメーカーはあまり多くない印象があります。しかしトロラインがSNSを中心に旋風を巻き起こしている事から、恐らく潜在的なニーズがあると思われます。
実際にユーザーも少しずつ増えてきています。製品の性能が高いからでしょう。そうとしか考えられません。
今回はそんな細ゲージポリのメリットやおすすめガット、推奨プレーヤーについて記していきます。よろしくお願いします。
・細ゲージポリのメリットとは?
- ホールド感が強くなって威力を乗せやすくなる。
一つ目のメリットはホールド感が強くなり、ボールに威力を乗せやすくなる事。先述した通り、125は私には太すぎてボールに威力を伝えにくいと感じました。
しかし120は違います。インパクト時に打感の軽さも合わさり、喰いつきが良くなったように感じました。そのおかげでボールに威力を伝えやすくなりました。
これは私のシングルスの試合の戦術にとても良い影響を与えました。私はラリー戦で適度な速さのショットをネット中央を通し、相手のバックに向けて打っています。
そして自分から打ち込めると判断した時にスピードボールを打ち、相手を崩してネットを取るなりしてポイントを取るようにしています。
ボールに威力を伝えやすい事は、少ない力でボールに威力を伝えやすい事を意味しています。つまり体力温存に繋がります。
- 弾きが良くなって少ない力でボールを飛ばしやすくなる。
ストリングが細くなると、ストリング同士の接地面が減ります。つまり弾きが良くななります。これが2つ目のメリット。弾きが良くなる事は、少ない力でボールを相手コートの深い所に飛ばしやすくなります。
しかし、これは飛び過ぎてアウトする場面が増える時もあります。なので自分からしっかりスイングしつつ、回転をかける事が要求されます。
- 引っ掛かりが良くなってスピン性能が上がる。
3つ目のメリットはスピンがかけやすくなる事。先述した通り、ガットが細くなるとガット同士の接地面が減ります。その結果引っ掛かりが良くなり、スピンをかけやすくなって弾道を上げやすくなります。
特にポリツアーレブやハイパーG等の多角形ポリになると、その効果がより顕著に分かりやすいでしょう。私を含め、トップスピンやスライスを武器に使うプレーヤーには大きなサポートになります。
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オルティのオススメ細ゲージポリを紹介!
ここからは細ゲージポリの中でお薦め出来る物を幾つかご紹介します。私が実際に使用してきた物の中からの紹介になります。他にも優秀な細ゲージポリも世の中にはたくさんありますが、それはまた使っていく中で随時ご紹介します。
①バボラ RPMブラスト120
1つ目はR・ナダル選手等が使用しているRPMブラスト。八角形の多角形ポリ。打感はマイルド、スピンもかけやすくて威力を乗せたショットが打ちやすいです。
私自身使いやすいと感じています。お気に入りのポリの1つです。細ポリを初めて使いたい人にお薦めしたいです。
このガットはしっかり飛ぶ一方で、自分から打ちに行くと収まりが良いです。なのでしっかりスイングして打てる人、厚い当たりで打ち抜きたい人に推奨したいです。
②ソリンコ ハイパーG120
スピン最強ポリのハイパーG。こちらは1.05mm~1.30mmと0.05mm刻みのゲージがあり、お好みの太さを選べます。
しかも安いんです。ネットショップやメルカリ等のフリマサイトだと、所によっては単張りで1000円以内で買える所もあります。
柔らかいと言うよりあっさりとした打感、弾き感のある飛び、そして五角形の形状から繰り出される最強レベルのスピン。
フラット系の打ち方で弾道を上げたい人、もっとトップスピンをかけていきたい人に推奨したいです。
ただ気を付けて欲しいのはガットの色とラケットの相性。ガットの色が蛍光グリーンと派手めなので、ラケットによってはコレジャナイ感が漂うでしょう。
③YONEX ポリツアーレブ120
2022年11月現在使用しているポリツアーレブ120。私の超お気に入り多角形ポリ。色もパープルとホワイトが追加され、ラケットとの相性に悩む必要も無くなりました。
打感は柔らかくて高反発、そして回転もかけやすい。どれを取っても高水準。プレーを底上げしてくれる競技向けなポリ。ポリユーザーなら一度は使って欲しいです。
・細ゲージポリを推奨したい人は?
①ポリユーザーだけど、もう少し楽にボールを飛ばしたい人
……細ゲージポリは弾き感が出ます。125~130ゲージより少ない力でボールを飛ばしやすくなります。
②ポリだと硬く感じるけど、ナイロンだと何か合わないと感じる人
……細ゲージポリはポリらしさはある一方で、物によっては打感が軽いと感じます。比較的ナイロンモノに近い感触でプレー出来ます。
③ポリを使っているけど、ガットを変えずにもう少し飛ばしたい、orスピン性能が欲しいな~と思う人
……細ゲージポリになると少ない力で飛ばしやすくなります。また、引っ掛かり感が増えてスピンがかけやすくなります。様々な所でプレーを助けてくれるでしょう。
・まとめ
今回は細ゲージポリについて記しました。ポリの太さは私には118~120がちょうど良いように感じています。
耐久性なら125より細い分劣りますが、それはあくまで切断耐久性の話です。細い物と太い物を比較したら太い方が切れやすいですよね?
しかしガットが切れない人には全く関係ありません。私みたいに。それを補ってあまりあるメリットがありますから。
ポリらしい感触はある一方で、ナイロンモノらしい弾き感もある細ゲージポリ。私のようにガットが太いと感じる人や、飛びやスピン性能がもう少し欲しい人に合うかもしれません。是非一度試してみて下さい。
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