- ・硬いテンションのメリットとは?
- ・硬いテンションのデメリットとは?
- ・緩いテンションのメリットとは?
- ・緩いテンションのデメリットとは?
- ・管理人の場合は……?
- ・最後に:自分の適正テンションを見付けよう!
皆さんどうも。オルティです。今回はガットを張るテンションについて記していきます。テニスにおいて必要なラケット。そのラケットに張ってあるガット。どんなガットが張ってあるのかは大事ですが、それと同じくらいテンションも大事になります。
ガットを張ってある力、もといテンションでテニスは大きく変わると言っても過言ではありません。今回記事を記す上で、Twitterで事前にアンケートを実施しました。
皆さんに質問があります。
— オルティ・マレー (@ORTHIY_TENNIS) February 17, 2021
今皆さんが張っている(張ってもらっている)ガットのテンションは幾つですか? 教えて下さい。
出来ればで良いので何のガットを、どれくらいのテンションで、どうしてそのテンションで張っているのかを教えて下さい。ご協力お願いします!
アンケートの結果、張ってあるガットの材質に関わらず、40台後半(45~49)で張ってもらっている人が多い事が分かりました。
アンケートにご協力して頂いた皆様、本当にありがとうございました!アンケートに回答して頂いた皆様の中にはご丁寧にテンション・ガットについて記して頂いた方々もいました。コメントを要約して抜粋します。
- 中学生時代は硬めのポリを55で張ってましたが、今は打感はしっかりしているものの、柔らかさがあるのが好きでローテンションで張っています。
- ラケット自体が柔らかいっていうのと、角張ってるガットが好きなんですけど、使っているガットが柔らかいので、高いテンションで張ってます。
- 徐々に下げていって、19や26ポンドまで試しましたが、ショットコントロールが難しかったので、33~35ポンドで落ち着いています。
硬めのテンションが好きな人や、緩いテンションが好きな人まで幅広い層のコメントも頂く事が出来ました。それらを踏まえ、ガットを張るテンションについて色々と自分の意見・経験を踏まえて記していこうと思います。
・硬いテンションのメリットとは?
- ボールの飛びが抑えられる。
- しっかりした打感となり、打ち応えを感じられる。
先ずはメリットの説明から。現代テニスにおける硬いテンションは50ポンド以上だと考えています。なのでこの記事での硬いテンションは50ポンド以上の数値の事を指します。
ガットを硬く張ると、ガットがあまり動かなくなります。そうなるとスピンがあまりかからなくなり、飛びが抑えられます。スピンはガットが動く現象(=スナップバック)によってかかると言われています。
なのでスピンがかかりにくくなると直線的な軌道となり、飛びが抑えられている事も相まって、フルスイングでハードヒットしてもアウトミスが減少するでしょう。
次にガットを硬く張ると打感が硬くなり、その分手肘に来る衝撃が強くなります。打ち応えが欲しい、打感を常に感じていたいプレーヤーにはお勧めです。
・硬いテンションのデメリットとは?
- ボールが飛ばなくなる!
- ボールを飛ばすのに力が必要になり、力んだり体力消費が激しくなる!
- 手肘を怪我しやすくなる!
続いてデメリットの説明に入ります。先程説明した通り、ガットを硬く張ると、ガットが動かなくなって飛びが抑えられます。つまりボールがあまり飛ばなくなります。
これが体力・筋力があるプレーヤーであれば問題ありませんが、そうではないプレーヤーにとってはかなりきついです。
飛びが抑えられる分、ボールを飛ばすのにパワーとスイングスピードが要求される為、必要以上の力でスイングしなければいけません。
そうなると一球打つ度にかなりエネルギーを消費するでしょう。また、ボールを打つ時の力の入れ加減や抜き加減も調整しないといけなくなるので、少しでもズレが出たらミスに直結してしまいます。
また、ガットを硬く張ると打感が硬くなりますが、それは手肘が受ける衝撃が増える事になります。ケアをしっかりしないと怪我に繋がりますので、普段高いテンションで張っているプレーヤーは気を付けて下さい。
・緩いテンションのメリットとは?
- 少ない力で強烈なショットを打てる!
- 打感が柔らかくなって手肘への負担が減る!
- スピンがかけやすくなる!
続いて緩いテンションのメリット・デメリットについて説明します。緩いテンションは40台前半(45~41)だと考えています。なのでこの記事での緩いテンションは45ポンド以下の数値の事を指します。
ガットを緩く張ると、ガットがよく動くようになる為、少ない力で強烈なショットを打つ事が出来ます。必要以上の力を入れなくても十二分に飛ぶ為、イージーミスも減るでしょう。
また、必要最低限の力だけで打てる為、体力消費も自然と減ります。常にフルパワーでスイングするより、ゆったりと楽ちんにスイングした方がプレーに余裕が生まれますし、体力も温存する事も出来ます。
それに加え、緩く張る事でガットがボールをホールドする時間が長くなり、スピンをかけやすくなります。打感も柔らかくなる為、手肘への負担も減少しますし、身体への負担も自然と減ります。
・緩いテンションのデメリットとは?
- 飛びが良くなる分、コントロールしにくくなる……
- アウトミスが増える……
- 打感がぼやける……
緩いテンションのデメリットですが、やはりボールを飛ばしやすくなる分、コントロールが難しい事にあると思います。
特にサーブではオーバーによるフォルト、ストロークではアウトミスが私の場合は多いです。スピンで調節したり、軌道を低くしたりして常に調節していかないといけません。
・管理人の場合は……?
私は今現在中厚ラケットに柔らかいポリを緩いテンションで張って使っていますが、学生時代~数年前までは55/53と言う硬いテンションで使っていました。
しかし、テンションが硬い事で手肘に来る衝撃が大きい上に、ボールを飛ばすのに凄いエネルギーを使う事に段々嫌気が差してきました。
それが切っ掛けで徐々にテンションを落とすようになり、それに合わせてガットの材質もポリからナイロンに替えたりしました。
今は大会の事も考えて柔らかいポリを緩く張りつつ、少ない力で強烈なショットを打ち続ける、プレースメント重視の戦術にシフトしています。
・最後に:自分の適正テンションを見付けよう!
私は緩いテンションにしてから徐々に調子が良くなり、再び上達を実感出来るようになりました。それは私に緩いテンションが合っていたからだと思います。
でも全てのプレーヤーがそうではありません。トッププロは今でも55ポンド以上でガットを張ってもらっている事もあります。まぁトッププロは体力・筋力が一般人よりも凄いですから……(汗)
皆さんにとっての適正テンションが見つかれば今よりも快適にテニスが出来るだけでなく、レベルを引き上げてくれるでしょう。