- ・今回は前回の記事の続きです。
- ・テニス始めた頃~2018年半ば:イースタングリップ
- ・2018年半ば~2021年1月まで:ウエスタングリップ
- ・2021年3月現在:セミウエスタングリップ
- ・最後に:回り道をしているけど、それは決して無駄じゃない。
・今回は前回の記事の続きです。
皆さんどうも。オルティです。今回は前回の記事の続きとして、今までの私のフォアハンドのグリップについて記していこうと思います。
過去はフォアハンドでどのような握り方をしていたのか、どうしてその握り方になったのか、今はどのような握り方なのか、その握り方に行きついた理由について出来るだけ詳しく、正直に記していきます。
本当ならば前回の記事で記したかったのですが、文字数が4000字オーバーになってしまい、流石に分けた方が良いなと思って前後編形式で記事を記す事になりました。どうぞ最後まで楽しんでいって下さい。
・テニス始めた頃~2018年半ば:イースタングリップ
私がテニスを始めた頃から、今から3年前まではずっとイースタングリップでフォアハンドを打っていました。
このグリップにしていた理由は単純にテニススクールで教わった握り方であり、それ以外の握り方を教わって来なかった・自分から知ろうとしなかったからです。
今となっては怠惰に思えますが、当時はテニスに対して真剣に取り組もうと言う熱い思いを抱いていなかったので、それは仕方のない事だと思っています。
前回の記事で特徴を記したので省略しますが、ラケットの面と手の平が平行になる為、ボールを厚く捉える事が出来ます。厚い当たりで強烈なフラット系のショットを打つ事が出来ます。
なのでフォアハンドは自分からガンガン打っていくスタイルでした。典型的なフラット馬鹿打ちとも言えますが、カウンターショットも当時から武器にしていて、今現在のテニスの土台はもう既に作られていたのかなと思います。
替えようと思った切っ掛けは3年前の市民大会での敗戦。本戦と敗者復活戦の両方における自滅負け。久し振りの試合で緊張していた等の要素はありましたが、結果が全てです。負けは負けです。
この敗戦は物凄く悔しいと言うより、虚無だったと言いますか、とにかく悲しかったです。負けるのは仕方ないです。試合に挑む以上、勝つ事もあれば負ける事もあります。それは仕方ないです。受け入れなくてはいけません。
しかし、この敗戦は物凄くショックでした。何も出来なかった。ただただ自分のミスだけで終わった。自分の今のテニスを否定されたような気がした分、余計にショックを受けて帰宅途中に悔し涙を流した程でした。
そこから自分のテニスを替えようと決意すると共に、フォアハンドのグリップを変え、試合で勝てるようになる為に試行錯誤を始める事になりました。
・2018年半ば~2021年1月まで:ウエスタングリップ
市民大会での経験を踏まえ、私はグリップを厚くしてフォアハンドを打つ事を決めました。今までのフォアハンドは薄グリで打つ80年代スタイルでしたが、これからは厚グリで打つ現代風に替えようと練習の中で試していきました。
厚グリに替えて練習を積み重ねた結果、トップスピンを打てるようになりましたが、今思うといつの間にやらグリップが自分の認識とズレていました。
セミウエスタングリップで握っている筈が、ウエスタングリップで握っていたのです。感覚と体の認識のズレって怖いですね……
ウエスタングリップに切り替えて練習していたおかげで、トップスピンが打てるようになりました。ウエスタングリップに替えると下から上に振り上げるスイングがやりやすくなるからです。
それに加えて、腰から頭の高さまで力が入る様になった為、高い打点からのショットがイースタングリップの頃よりも打ちやすくなりました。それもあり、後ろから前に入りながら打つ事を余計に意識するようになりました。
トップスピンを練習して習得した事もあって、リベンジを果たすべく挑んだ市民大会では1回戦を突破する事が出来ました。
ただ良い事ばかりではありませんでした。イースタングリップの頃に武器だったフラット系のフォアハンドが全くと言って良い程打てなくなりました。厚いグリップの場合、肘を伸ばすとラケット面が地面側を向いてしまう為です。
また、腰よりも低いボールを返球する時、腰を落としてしっかりと打たなければいけません。ウエスタングリップで打つ時は肘を曲げないといけない為、手首が高い位置に来ないと意味がないです。
そしてウエスタングリップで打つ場合、身体を使いながらスイングスピードが要求される為、体力の消費が大きいのが私にとってマイナスでした。ウエスタングリップで打っていた時がかなり疲れていました。
・2021年3月現在:セミウエスタングリップ
現在はちゃんと3年前の市民大会でのボロ負けで決めた通り、セミウエスタングリップでフォアハンドを打っています。
ブログ用に撮影した写真では親指と人差し指がくっついてしまいましたが、本当は離して握っています(汗)
セミウエスタングリップに替えてからフラット系・スピン系両方に対応する事が出来るようになり、イースタングリップの時のような厚い当たりで打つ事が出来るし、ウエスタングリップの時のようなトップスピンも打つ事が出来ます。
それに体力の消費も少なくなり、余裕を持って打点に入る事が出来ています。今現在好調をキープ出来ているのはセミウエスタングリップのおかげです。
そもそもの話、私にはウエスタングリップよりもセミウエスタングリップの方が合っているのかもしれません。理由は2つあって、練習場所と相手、大会で使用されているコートサーフェスです。
先ず練習場所と相手。私は普段球足が遅めのインドアカーペットコートのテニススクールで練習をしています。跳ねるか跳ねないかと聞かれると、恐らくあまり跳ねないと思います。
練習相手はコーチ・スクール生なのですが、スクール生の中にはイースタングリップのように薄グリでフォアハンドを打つ人もいますし、私みたいにトップスピンをかけて打つ人はそう多くないです。
なので自然とフラット系主体になり、ウエスタングリップのままだと低い体勢での返球が多くなり、下手をするとガシャる事もあるでしょう。そういう事を防ぐ為にもグリップ変更は改めて良かったと思います。
次に大会で使用されているコートサーフェス。私が出ている市民大会の会場はオムニコート。砂入り人工芝です。ショットの威力を悉く吸収する為、スピードボールを武器にしているプレーヤーや、スピン系のプレーヤーには少々分が悪いです。
その為、ライジングショットやネットプレー等、多彩なプレーが要求されます。その上でウエスタングリップよりもグリップチェンジがスムーズに出来るセミウエスタングリップは良いと言えるでしょう。
・最後に:回り道をしているけど、それは決して無駄じゃない。
ここまで私のフォアハンドのグリップ変遷について記しましたが、こうしてみると、かなり無駄と思えるような苦労や努力があった印象を受けるでしょう。
でも全てが無駄だったとは思いません。過去があるから現在がある。現在があるから未来がある。過去を変える事は出来ない。だって過去を変えたら現在の自分を否定する事になるから。私はそのように考えています。
今はセミウエスタングリップでフラットドライブ・トップスピンを打ち分けながら相手を崩し、ネットプレーや強烈なショットでポイントを取る、プレースメント重視のスタイルを目指しています。
まだ大会まで時間がありますし、試行錯誤はこれからも続いていく事でしょう。でも今記事にしているように、当時の事を懐かしみながら振り返えられるようにしたいです。