- ・元々私は薄グリ(=イースタングリップ)でした!
- ・イースタングリップでフォアハンドを打っている選手は誰?
- ・イースタングリップの長所と短所は?
- ・ウエスタングリップについて
- ・ウエスタングリップの長所と短所
- ・セミウエスタングリップについて
- ・セミウエスタングリップの長所と短所は?
- 結論:自分がやりたい事・周りの環境に合わせて決めよう!
皆さんこんばんは。オルティです。今回の記事は「フォアハンドのグリップ」について記していきます。
テニスの練習・試合で一番使うショットは何かと聞かれると、フォアハンドだと私は答えます。
実際トッププロの試合を観ていても、フォアハンドが大切で、回り込んで積極的に打つくらい、フォアハンドで打ってやる!と言う気概を画面越しから感じます。
自分の武器と言えるくらい強烈なフォアハンドを持っていると、試合で勝てる可能性が上がるでしょう。
そんなフォアハンドですが、大事な要素の一つであるグリップ(握り方)について今回色々と語っていこうと思います。
あくまで一般プレーヤー目線での感想や考えが記されているので、参考資料の一つとして役立てて下さい。
・元々私は薄グリ(=イースタングリップ)でした!
ではここからグリップ事情について語っていきます。先ずはイースタングリップ。現在では薄い握り方に分類されていて、俗に薄グリと呼ばれています。
イースタングリップは画像の通りの握り方ですが、ブログ用に撮影した事もあってか、少々怪しいです(汗)人によってはイースタンより少し厚めに見えてしまうでしょう(汗)そこは笑って許してください。
握り方としてはラケット面に右手を置いて、そのままグリップへスライドして握ると言う物です。テニススクールに入ると、恐らく一番最初かそれくらいに教わるグリップかなと言う認識があります。
どうしてイースタングリップから教わるのか?と聞かれると、私はコーチ経験がないので明確な根拠に基づいた回答が出来ませんが、強いて言うなら手のひらで打っている感覚でボールを打てる事が一番なのかなと答えるでしょう。
自分がどのような感覚でボールを打っているのかと言う手応えが掴めれば、テニスに慣れる事が出来ますし、頭で考えずに自然と打つ事が出来るのでは思います。
・イースタングリップでフォアハンドを打っている選手は誰?
Roger Federer Forehand Slow Motion Court Level View - ATP Modern Tennis Forehand Technique
Grigor Dimitrov Forehand Slow Motion 2019
Del Potro Forehand Slow Motion - ATP World's Biggest Tennis Forehand Technique
【テニス】フォアハンド改造!正しいグリップで安定感爆増!元全国3位が教えるフォアハンド講座レッスン〈ぬいさんぽ〉
イースタングリップでフォアハンドを打つ選手は誰かと言うと、有名所で言えばフェデラー選手、ディミトロフ選手、デルポトロ選手の3人が該当すると思います。
フェデラー選手のフォアハンドは世界でも最高峰と言われていて、パワーとコントロールが両立されているだけでなく、フォームも美しいと言う正に”完璧”とも言えるフォアハンドです。
そんなフェデラー選手はフォアハンドを打つ時、イースタングリップで握っています。意外に薄いんです。それなのにスピンもしっかりかかっていると言う……恐らくテイクバックは体の近くだけど、打点がかなり前である事が関係していると思います。
フェデラー選手同様、ディミトロフ選手もイースタングリップでフォアハンドを打っています。彼は”ベビー・フェデラー”と言われている通り、フェデラー選手をコピーしたかのように打ち方がそっくりです。それならグリップも同じになりますよね……
ただ個人的にプレースタイルが違うかなと考えています。フェデラー選手はネットプレーを織り交ぜたオールラウンダー(ストロークは攻撃型)なのに対し、ディミトロフ選手はストローカー寄りだと分析しています。
続いてデルポトロ選手。中にはコンチネンタルグリップで握っていると書かれているサイトや雑誌もありますが、私個人はイースタングリップに分類しました。
デルポトロ選手と言えばフラット系の強烈なフォアハンドですが、それを支えているのがイースタングリップ。個人的には怪我の多さが心配で、またツアーに復帰して欲しいと強く願っています。
そしてテニスYoutuberの1人、ぬいさんぽさんもイースタングリップでフォアハンドを打っています。バリバリのストローカ―なのに薄グリと言う……元々は厚いグリップだったそうですが、何故変えたんでしょうか? 気になります。
・イースタングリップの長所と短所は?
握り方と代表的な選手を説明した上で、イースタングリップの長所と短所を述べていきます。これはあくまで私の所感になります。先ずは長所から。
- メリット①:多少離れたボールでも返しやすくなる
- メリット②:軽く打っても良いショットが打てる
一つ目ですが、厚い握り方と違って手首が固定されないので、左右に振られても手首の力で返球しやすいです。恐らく私がカウンターショットが得意な理由は長年薄グリでやっていたからだと思います。
二つ目は手の平感覚で打っている以上、厚い当たりになるので、スピードがあって威力が出しやすい事が大きいです。
- デメリット①:相手の強烈なショットに推し負けてしまう
- デメリット②:トップスピンが打ちにくい
- デメリット③:高い打点のショットが打ちにくい
続いて短所になりますが、先ず一つ目について。イースタングリップで握っている状態で肘を曲げると、どうしても面が上を向いてしまいます。なので身体に近いボールの処理に弱いです。
なので相手が強烈なストロークをガンガン打って来るストローカーだと、差し込まれてしまうと真っ向からのストローク勝負には不利かなと思います。
続いて二つ目。後で説明する厚いグリップと比較して、トップスピンがかけにくいです。かからない事はないのですが、厚いグリップにした方がかけやすいです。
三つ目。薄いグリップだと面が上を向いてしまうので、高い打点で打とうとすると、力が伝わりにくいです。ただ体の前で、ボールを真後ろからしっかり捉えると打てるようになります。
・ウエスタングリップについて
Kei Nishikori Forehand Slow Motion - ATP Tennis Forehand Technique
Novak Djokovic Forehand Slow Motion
ここから現代テニスの主流、ウエスタングリップの説明に入ります。厚いグリップ、厚グリになります。地面に置いたラケットを持ち上げる形で握ります。
トッププロでは錦織選手やジョコビッチ選手等、様々な選手がウエスタングリップでフォアハンドを打っています。
主にトップスピンを主体にしたストローカーが数多く使っているイメージですが、長所と短所を述べていきます。
・ウエスタングリップの長所と短所
- メリット①:トップスピンが打ちやすい
- メリット②:相手の強烈なショットに押し負けない
- メリット③:高い打点で打ちやすい
メリットだけを見ると、イースタングリップのデメリット全てを帳消しにしてくれています。ウエスタングリップはボールに力を加えやすいだけでなく、下から上へのスイングがやりやすい為、トップスピンが打ちやすいです。
それに加え、腰から頭の高さまで力が入りやすいので、相手のトップスピンにも対抗する事が出来ます。錦織選手を始めとした、背の小さい選手がウエスタングリップを使っているのはそういう背景があるからです。
今のトッププロは高身長で、トップスピンをガンガン打ってきます。そうなると腰から頭の高さくらいの高さでの返球が要求されるでしょう。そうなるとウエスタングリップを使った方が合理的と言えます。
- デメリット①:膝から低いショットが打ちにくい
- デメリット②:手首が固定される為、リーチが短くなる
- デメリット③:タッチ系のショットが打ちにくい
ウエスタングリップのデメリットですが、先ず低い打点のショットが打ちにくくなります。膝を曲げてしっかり打てば大丈夫な物もありますが、何度も攻撃されると流石にしんどくなるでしょう。
そして、イースタングリップと違って手首が固定される為、リーチが短くなってしまいます。でも言い換えればフットワークを使って打たざるを得なくなる為、自然とフットワークを鍛えられる事になります。
続いて厚いグリップである為、ボレーやスライス等のタッチ系のショットが打ちにくいです。また、慣れない間はグリップチェンジも手間取りやすいです。
・セミウエスタングリップについて
Alexander Zverev Forehand Slow Motion Court Level View - ATP Tennis Forehand Technique
The Future Of Tennis | Jannik Sinner Court Level Practice (4K 60FPS) Australian Open 2021
続いてセミウエスタングリップの説明に入ります。これは現在私も使用しているグリップなのですが、ズベレフ選手やシナー選手等、これからのツアーを担うであろう若手選手が使用している傾向が強いです。
握り方ですが、ウエスタングリップと同じように地面に置いたラケットを上から拾い上げるようにして握ります。ウエスタングリップと違うのはラケットと人差し指の角度を開けない事です。
・セミウエスタングリップの長所と短所は?
セミウエスタングリップはイースタングリップとウエスタングリップの中間に位置するので、良く言うと良い所取り、悪く言うと器用貧乏と言えます。
イースタングリップのように厚い当たりでボールを飛ばしやすいですし、イースタングリップに比べて力を入れやすいので押し負ける心配もありません。
ウエスタングリップのようにスピンもかけやすい(打ち方を工夫すれば)ですし、高い打点も打ちやすいです。
また、低い打点の処理もウエスタングリップよりも簡単に出来ます。グリップチェンジも簡単なのでネットプレーへの移行もスムーズに出来ます。
結論:自分がやりたい事・周りの環境に合わせて決めよう!
次回のブログネタに使うので、ちょっとしたアンケートにご協力お願いします。
— オルティ・マレー (@ORTHIY_TENNIS) February 25, 2021
皆さんはフォアハンドを打つ時、どんなグリップでラケットを握っていますか?
もし変更した・変更している等あれば、ご自由にコメントして下さい。
今回の記事を記すにあたって、事前にアンケートでフォアハンドのグリップについて回答を頂きました。回答に協力して頂いた皆様、本当にありがとうございました!
結果は半数近くの人がセミウエスタングリップを使っていると回答し、次いでウエスタングリップ、そしてイースタングリップを使っている人もいて、その人のプレースタイルや環境によって色々変わる事を気付かされました。
中にはこのようにご丁寧にコメントしてくれた方もいました。私も紆余曲折を経た結果、セミウエスタングリップを使用しています。
それに至るまで一体何があったのか。どのような考えがあったのか。それはまた別の機会に記事にしますので暫しお待ちを。ここまで読んで頂きありがとうございました!
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