・久し振りのガットのインプレです。
どうも、オルティです。今回は久し振りのガットのインプレ記事です。今回インプレしていくのはテクニファイバーのエックスワンバイフェイズになります。
テクニファイバーと言うと、今年のツアーファイナルを制したロシアのD・メドベージェフ選手がラケット・ガットを使っているメーカーになります。
Dominic Thiem v Daniil Medvedev | Nitto ATP Finals 2020 Final Highlights!
メドベージェフ選手はT-FIGHT 305 XTCと言うラケットと、レーザーコードと言うポリガットを使っています。
さてそんなテクニファイバーですが、今回紹介するエックスワンバイフェイズを現在世界No.1のN・ジョコビッチ選手がジュニア時代~プロデビューして数年まで使っていました。
Novak Djokovic vs Carlos Moya: Hamburg 2007 Quarter-Final | Classic Tennis Highlights
現在ジョコビッチ選手は縦ナチュラル、横ポリのハイブリッドを使っていますが、2007年くらいまではバイフェイズを縦横張って使っていました。
理由は本人しか分かりませんが、きっと本人なりに使いたい理由があったと思います。でないと縦横ナイロンで使う事はないでしょう。
男性のトッププロは縦横ポリか、ポリ・ナチュラルのハイブリッドが主流ですから、今思うとバイフェイズはかなりの高性能のナイロンガットだと言えると思います。
2007年のジョコビッチ選手はランキングを3位に上昇させ、全仏とウィンブルドンでベスト4に入り、全米では準優勝する等、物凄い大活躍を遂げました。その大活躍を支えたのはバイフェイズと言えるでしょう。
個人的には今の打ち方より2007年の打ち方の方が好きです。今はどちらかと言うとフラット系ですが、当時はスピン系だったと思います。私個人はこのようなテニスを目指しているからでしょうか。
話がかなり横道に逸れちゃいましたが、これからエックスワンバイフェイズの紹介と打った感想についてまとめていきます。
・エックスワンバイフェイズの商品紹介
・ゲージ(太さ):1,18mm,1.24mm,1.30mm,1.35mm
・カラー:ナチュラル、ブラック、レッド
・商品説明:ナチュラルにもっとも近いマルチフィラメントの称号をもつ一品。
一度は使ってみたい、憧れのストリングス。
※バイフェイズ処理とは?
ガットの繊維の一本一本に伸縮・弾力・振動吸収性を持つポリウレタン樹脂を浸透させるやり方です。これによって、手間をかけて、柔かく安定した反発力を生み出す事が出来ます。
太さも細め~太めから選べる上に、色も選べるのが嬉しいです。大体殆どのナイロンガットはナチュラルやホワイトぐらいしかないので、色のバリエーションがありません。
しかし、ここ最近の傾向として色のバリエーションがあるナイロンガットが増えてきているので、この傾向は個人的には良いかなと思います。
※ここから先は私が使った感想を忖度なく自由かつ好き勝手に語りますのでご容赦下さい。グリンタ100ツアーに48/46で張って使いました。
①打球感:柔らかくて重い!
打球感は柔らかい上に重く感じました。バイフェイズは「ナチュラルを人工的に再現したナイロンマルチ」であり、「ナイロンの王様」と言う事が出来るくらい、クオリティーが高いです。
それもあって、打感は恐ろしいぐらいに柔らかかったです。物凄く快適と言えるくらいに。それこそナチュラルの打感を味わってみたい人にはちょうど良い感じかなと。
そしてインパクトの瞬間に、クッションみたいにボールを一度掴んでから弾く感触がありました。打った時の手ごたえがしっかり伝わってくるので、打感がずっしりと重いと感じました。
しかし、ナイロンガットであり、疑似ナチュラルガットと言える為、ポリガットに比べると遥かに腕や肘に優しいガットだと思います。なのでナイロンなのに打ち応えを感じつつ、快適にプレー出来ると言う印象を持ちました。
②反発性能:しっかりと飛んでくれる!
続いて反発性能、もとい飛び。飛びの方はしっかりしています。更に軽い力で強烈なショットを打つ事が出来ました。
かと言って飛び過ぎる感覚は無かったように感じましたし、北山選手と練習した時のように速くて重いボール相手でもしっかり返球出来ました(ただ馬力の違いでてんであさっての方向に行ってたりしてました……)
なのでハードヒットする時は他のナイロンガットのように飛び過ぎる心配もありませんし、咄嗟の返球もしやすいと思いました。
③スピン性能:意外にかけやすい!
スピン性能はナイロンガットの中でも高い、若しくはトップクラスと言えるのではないでしょうか。それくらいスピンがかけやすかったです。
それに加えて、打感が柔らかく、ボールを一度掴んでから弾く感触もあるので、コントロール性も高い感じがしました。
ボールを下から上に擦り上げるスイングでもスピンはかかりますが、使っている感じだと、どちらかと言うと、ボールを真後ろから当てて持ち上げるスイングの方がスピンをかけやすいように思えました。
スピンショットを打ってもボールが抜ける事は少ないように感じましたし、ベースライン際にストンと落ちてくれました。おかげでスピンショットが連射しやすかったです。
・総評
このガットは2020年で大会で勝ったり、北山選手と練習したり、親睦会に参加したりしてました。個人的に今年の思い出を共にしてきたガットだけあり、愛着が凄くあります。
それを差し引いても、打感柔らかい・飛び良い・スピンかかるの3拍子揃った凄く良いガットだなと思います。
ただ強いて言うならば、クオリティーもあってかお値段が高いのがネックです。定価3,900円ですよ? ガットの中では高いです! これより高いガットと言えばナチュラルガットになりますが……
それを差し引いても十二分に良いガットですが、もし使いたい人がいればネット通販やメルカ〇やヤ〇オクを使いましょう。そちらの方がお買い得に購入出来ます。
インプレは以上になります。もし良ければ皆さんも使ってみて下さい!
・エックスワンバイフェイズを購入したい人に向けて
[ガット]テクニファイバー エックス ワン バイフェイズ (12mカット品/パッケージ無し)(01rxonr-cut) 価格:1,680円 |
価格:25,400円 |
もしこの記事を読んで、私もバイフェイズを使いたい!と思った方がいれば是非こちらからサイトに飛んで購入して下さい。
縦横一面張りでも、縦・横どちらかのハイブリッドでも性能を十二分に発揮してくれます。是非一度どうぞ!