今回は技術系!
皆さんこんばんは。オルティです。普段は休日に投稿しているのですが、今回は理由あって平日の投稿になりました。
と言うのも、とある方が「フォアハンドの威力が出ない」と悩んでいました。その時にちゃんとしたアドバイスが出来ず、僕の中でモヤモヤした物が出来ました。
そこでちゃんとした答えを出したい、何とかしてその方の役に立ちたいと思い、珍しく技術系の記事を今回執筆する事にしました。お題は「フォアハンドの威力の出し方」です。
と言っても僕はプロやコーチではなく、あくまで一般プレーヤーなので、参考意見として聞いて幸いです。
・そもそもフォアハンドとは何ぞや?
先ずテニスにおけるフォアハンドについて振り返りましょう。フォアハンドはテニスを初めて習う最初のショットなのですが、皆さんがテニスをする中で一番使う大切なショットなんです。
プロの試合でも8割型フォアハンドを使っていると言うデータがある程、フォアハンドはとても大事なショットになります。なので一番練習すると共に、一番追求しなければならないショットにもなります。
右利きの人なら右手で、左利きの人なら左手、つまり利き手で打つショットなので簡単に思えるかもしれませんが、これが意外と難しいです。
利き手で打つ為に感覚が分かりやすく、かつ片手で打つので色々出来ます。でも一度でも打ち方や悪い癖が定着すれば、感覚が分からなくなり、途端に安定しなくなります。これは僕もそうでした。
以前このブログでも記しましたが、打ち方を変えている時期が僕にはありました。その時は自分がどういう風に打っているのか、どういう感覚なのかが分からなくなり、一気に崩れてしまいました。今は新しい打ち方が定着しましたが、当時はとにかく大変でした。
それくらいフォアハンドは繊細で難しいショットなんです。フォアハンドに限らず、打ち方を変えると、数ヶ月は苦労するので、皆さんも正しい打ち方をきちんと覚える事を推奨します。
・僕の武器はフォアハンド!
次に進みます。僕は身長も高くなく、パワーもそこまでなく、体力もそこまでないですが、こんな僕の武器はフォアハンドです。
何故武器なのかと言うと、単純に自信があるからです。その自信の根拠は威力があって、速くて、高く弾んで、安定している所にあります。
威力があると言う所は音です。パァン!と言う音ではなく、バァン!と言う音で、ボールを潰している、つまりエネルギーのあるショットを打てているかにあると僕は考えています。
速さはもちろん大事ですが、一番大事なのは回転と安定感です。幾ら威力や早さがあったとしても、相手のコートに入らなければ意味がありません。そして相手に簡単に返されても決定打にはなりません。
なのでネットの上を高く通過して、相手のコートの深い所で高く弾むショットが相手にとって非常に嫌~なショットになります。それに加えて、早くて威力があったらもう相手していて嫌になります(涙)
ではそういう強力なフォアハンド、威力のあるフォアハンドを打つにはどうすれば良いのか。一番はトレーニングする事ですが、トレーニングをすると言っても結果が出るのは数ヶ月先になります。
手っ取り早くするには打つ時に気を付けるべきポイントを抑える事。コツを掴む事です。なので威力あるフォアハンドを打つ時に気を付ける事を、僕がフォアハンドを打つ時に気を付けている事として紹介したいと思います。
Kei Nishikori Slow Motion Forehand, Backhand & Overheads 240FPS 1080p
ポイントの説明に入る前に、錦織選手のフォアハンドのスロー再生の動画を載せておきます。僕は厚めのグリップでスピンをかける打ち方なんですが、フォームは錦織選手をコピーしました。打点も以前より前になりました。
錦織選手は背もそこまで高くなく、ストロークが強力で、同じ日本人なので何かしら参考になる部分があると思います。是非参考にして下さい。
ポイント① 溜めを作る!
僕は一度中上級者の方々とダブルス練習をした事があるのですが、その時にフォアハンドを褒められた事があります。その時にこう言われました。
「君のフォアハンドはしっかり溜めが出来ているから、対応にワンテンポ遅れるよ」
つまり構えがしっかり出来ているから、何処に打って来るのか読めなくて、足を止められてしまうと言う事です。
「お前の自慢話は良いから早く話を進めろ」と言われそうなので話を進めます。上の錦織選手のように、しっかりとした溜めが出来ていると、威力のあるフォアハンドが打つ準備が出来たと言う事になります。
では溜めを作るには何をすれば良いのか。錦織選手の上半身に注目して下さい。上半身が限界まで捻られていると思います。これが溜めです。こうして出来た溜めを打つ時に解放する事で、爆発的にフォアハンドの威力が上がります。
上半身を捻る時に注意して欲しいのが左手の使い方です(左利きの人なら右手)非利き手が仕事していないなんて事はないですよね? 錦織選手のように身体の前に出している状態が理想的です。
打つ時に意識して欲しいのは下半身の力も使う事。皆さんは上半身にばかり気を取られがちですが、それだと手打ちになってしまいます。僕は手打ちが大嫌いです!!!
しっかり膝を曲げ、重心を低くする。スタンスも広く取る。そうする事でより安定感が上がります。そして膝を曲げた状態から伸びあがり、地面からの反発する力も使えば、より強力なフォアハンドを打てる事間違いなし!
Dominic Thiem - 1080p Slow Motion Practice Match Australian Open (2019)
これまでの話はテイクバックがコンパクトな人に向けた内容でしたが、中にはテイクバックが大きい人もいるでしょう。ティエム選手のように、テイクバックがダイナミックな人は何に気を付ければ良いのか。
気を付ける事は先程の述べた通りなのですが、テイクバックのタイミングに気を付ける必要があります。僕を含めたテイクバックがコンパクトな方々は余裕を持って打点に入る事が出来ますが、テイクバックがダイナミックな方々はそうは行かないでしょう。
何故かと言うと、テイクバックが大きい分、振り遅れる可能性が高くなるからです。なので早めの準備を心掛けて下さい。相手の返球を見て、「フォアハンド来るぞ!」と分かったら直ぐにセットする事。これが大事です。
移動しながらになると落ち着いて打つ事が出来ません。ボールを打つ時はその時に集中するべきです。テイクバックは早ければ早いに越した事はありません。
ポイント② インパクトの時にボールをしっかりと押す!
僕はスピン系のスイングなので下から上に振り抜くやり方を採用しています。そうする事でボールに回転がかかりますが、あまりスピンをかける事は良くない事です。
スピンをかけすぎるとボールが相手コートの浅い所で高く弾むので、相手に叩かれる可能性が大きいです。
ではどうすれば良いのか。それはボールを後ろから厚く捉える事が必要になります。「いやいや。それだとフラット系の打ち方じゃないか!」と思われますが、スイング自体はスピンをかけるやり方なので、ボールに回転がかかります。
大事なのはここからです。ボールを後ろから厚く捉えた時、インパクトした時にボールをしっかりと押して下さい。距離で言えば10cm程、ボール4個~5個分でしょうか。
ラケットにボールが乗ってる時間が長いと、ボールにパワーを伝える時間も長くなり、その分パワーを込める事が出来ます。
なのでショットに力が伝えられない人、力がない人はインパクトした時にボールをしっかりと押す事を意識してみて下さい。
ポイント③ フォロースルーは身体に巻き付けるようにしよう!
やはりスピン系のスイングと言えばワイパースイングなのですが、打ち終わる時のフォロースルーの際にラケットを身体に巻き付けるようにしてスイングしましょう。
インパクトしてからのスイングは大きくダイナミックに取って下さい。縮こまったスイングだとボールに回転がかからず、中途半端なショットになってしまいます。
・まとめ
以上が威力のあるフォアハンドを打つ時のコツになります。フォアハンドが強くなれば自信が付きますし、自分の武器となります。
自分に武器が出来れば、試合において優位にゲームを進める事が出来ます。他にも語りたい事はありますが、取り敢えず今回のお題が「フォアハンドの威力を上げるコツ」なので、ここまでにしました。最後にもう1度おさらいを載せます。
・溜めを作り、威力あるフォアハンドを打つ構えを取ろう!
・インパクトしてからボールを押そう!
・ワイパースイングをしながらラケットを身体に巻き付けよう!
この3点を意識してみて下さい。ここまで読んで頂き大変ありがとうございました! この記事が一人でも多くのお役に立てたのならば非常に嬉しいです!