- ・EZONEとVCOREはどういうラケット? 使用選手は誰なの?
- ・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(スペック編)
- ・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(打球感)
- ・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(反発性能)
- ・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(スピン性能)
- ・総評:飛びとパワーを求めるならEZONE、打ち応えを求めるならVCOREを選ぼう!
どうも。オルティです。以前の記事で2021年1月に発売されたVCOREシリーズの試打会に参加した様子を記しました。
2021年7月現在、YONEXはアマチュアからプロまで様々な人に愛用されています。主に使われているのがEZONEとVCORE。私もEZONEを使っていますし、VCOREに切り替える人も増えているように感じます。
さて現在YONEXの両翼を担っていると言えるであろうEZONEとVCORE。「どう違うんだろう?」とか、「私はどっちが合っているの?」と悩んだり迷ったりする人も中にはいるかもしれません。
カタログを読んだり、スポーツショップで話を聞いたり、インプレ動画を観たりすれば分かるかもしれませんが、結局一番大事なのは自分の感覚。実際に打ってみて使ってみないと、どちらが自分に合うのかは分からないです。
そこで今回はEZONEとVCOREの両方を実際に使ってみた私が、スペックの違いや使用感の違いを解説しながら、「EZONEはこういう人にお薦めだよ!」、「VCOREはこういう人に合っているよ!」等といった回答を送ろうと思います。
あくまで中級週一プレーヤー目線で話すだけなので、あまり参考にならないかもしれません。なので基準の目安の一つとして判断材料にして下さい。
・EZONEとVCOREはどういうラケット? 使用選手は誰なの?
先ずは簡単にEZONEとVCOREのコンセプトと使用選手について記します。EZONEを使用している有名選手は、大坂なおみ選手やN・キリオス選手、車いすテニスの国枝選手が挙げられます。
今作のEZONEは「コンパクトスウィングでも飛ばせるパワーと柔らかい打球感を両立」を謡っていて、YONEX版ピュアドライブと言える仕上がりになっています。
現行モデルのEZONE100を2021年7月現在私も使っていますが、確かにピュアドライブに近い使用感だなと思います。色も青が前面に押し出ていますし(苦笑)
ラケットラボのぺんてぃさんも一時期愛用していました。ぺんてぃさんのEZONE100のインプレ記事も是非ご参照下さい。
続いてVCOREはD・シャポバロフ選手や西岡選手、A・ケルバー選手やテニスYoutuberのぬいさんぽさん等が使用しています。
VCOREはフレームに剛性があって、安定感がありつつも強烈なストロークを武器にしているプレーヤーが好き好んで使っています。
使用している選手の面々を見ても、確かに強烈なストロークを武器にしている方々ばかりなので、そういう選手達がVCOREを選んでいるのは納得出来ます。
・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(スペック編)
・EZONE100
- メーカー説明:爆発的パワーと柔らかい打球感を高次元で両立。スピードボールで攻める、オールラウンドモデル。
- フェイス面積:100インチ
- 素材:高弾性カーボン+M40X+VDM
- バランスポイント:平均320mm
- フレーム厚:23.5-26-22mm
- 推奨テンション:45~60ポンド
- 重さ:平均300g
- グリップサイズ:G1、G2、G3
- カラー:ディープブルー
・VCORE100
- メーカー説明:強烈なハイスピンボールで圧倒する、オールラウンドモデル。
- フェイス面積:100インチ
- 素材: 高弾性カーボン+2G-Namd Flex Force+VDM
- バランスポイント:平均320mm
- フレーム厚:24.0-25.0-22.0mm
- 推奨テンション:45~60ポンド
- 重さ:平均300g
- グリップサイズ:G1、G2、G3
- カラー:タンゴレッド
スペックを見てみると、どちらも面の大きさが100インチで、重さが300gの黄金スペックに分類されます。
しかし、フレーム厚が全体的にEZONE100の方が厚いです。なのでパワー不足の方や飛びを求める人にはEZONE100が、ある程度振れる人や適度なパワーアシストを求める人にはVCORE100の方が良いかなと思います。
・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(打球感)
実際両方を打ってみましたが、お互いに打球感はマイルドで柔らかかったです。これはVDMと言う機能が搭載されているからだと言えます。
VDMはVibration Dampening Meshの略称で、特殊なメッシュ状の新振動吸収素材です。それをグリップに内蔵しています。
これによって、従来の素材よりも広範囲に使用しながら振動吸収値を上げると共に、相手の打球に打ち負けない衝撃吸収性を実現しました。そのVDMが搭載されているおかげで、不快な振動を感じる事が無かったです。
次に打感。EZONE100を打っていて思ったのは、打感が柔らかいと言う事でした。バボラのピュアドライブ等の黄金スペックのラケットは球離れが早く、インパクトと同時に、ラケットがボールを弾いて飛ばすイメージが強いです。
しかし、EZONE100は打感が柔らかく、インパクトの瞬間にボールを一瞬掴んで飛ばしてくれるような印象を受けました。EZONE100はマイルドな打感を感じながら、強烈なショットを打つ事が出来るラケットと言えるでしょう。
VCORE100は打感が硬めだと感じました。試打会で使った時、YONEXのポリツアープロorポリツアーレブが48ポンドと、比較的硬めに張ってあったと言う事もあります。ただ、それを差し引いても硬かったように思います。
恐らくフレーム自体が硬いのかもしれません。しかし、フェイスが撓むような感触はありました。
・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(反発性能)
続いて反発性能。EZONE100はコンセプトがパワーと謳っている通り、パワーがあるラケットで飛びは強いです。
従来の黄金スペックのようにラケット自体がボールを弾いて飛ばすと言うより、一瞬面に乗ってから弾く印象を受けました。
それもあって、自分からトップスピンをかけたり、厚い当たりで打ちに行った時等のオフェンスでEZONE100のパワーを文字通り掴み取る事が出来ました。
また、ディフェンスの時もムーンボールのように軌道が高いショットが打ちやすく、ベースライン後方に追いやられても自分から打っていく事も出来ました。EZONE100はパワーアシストも強いです。
VCORE100はEZONE100と比べると、飛びが落ちる一方で収まりが良いです。自分からしっかり打ちに行った時や飛び過ぎでアウトミスが起きたり、ボールが抜けたようなアウトミスをする心配が少なくなると言うメリットがあります。
パワーアシストは適度に感じたので、相手から打ち込まれた時に助けてくれたような感触はあまり無かったです。そこはガットやテンションで調整した方が良いでしょう。
・EZONE100とVCORE100を比較してみた!(スピン性能)
続いてスピン性能。EZONE100は持ち上げやすいと言いますか、引っ掛かりが良い印象があって、様々なスピンショットが打ちやすいです。
ゆっくりと山なりな軌道を描くムーンボール、スピードが速めのトップスピンショットにショートクロス。スピン量とスピードの調整がしやすく、軌道をイメージしながら打ちやすいです。
VCORE100は飛びとパワーアシストがEZONE100より落ちますが、やはりコンセプトだけあってスピンはかけやすかったです。
特に相手の力を借りながらトップスピンを打った時等、自分から打ちに行った時に特に感じました。高弾道を描いて、ライン際にストンと落ちてバウンドした後に伸びていくショットが打ちやすかったです。
・総評:飛びとパワーを求めるならEZONE、打ち応えを求めるならVCOREを選ぼう!
個人的な話ですが、先日のVCOREの試打会を経験して私は改めてEZONE100を使い続けようと決めました。
と言うのも、北山選手や近藤プロのような格上の相手と打ち合う時、EZONEのパワーアシストと飛びが必要不可欠だと痛感したからです。(それに色も好きですし……)
普段スクールに通ってテニスするだけの状況ならば、私はVCORE100を選びます。しかし、私はスクールに通いながら大会に挑んでいます。
その状況を考えると、パワーがあってスピンがかけやすい(+デザインが良い)EZONE100が私に合っていると判断しました。
まとめると、私のようにパワーが欲しい人、ボールをもっと飛ばしたい、スピンをかけていきたい人はEZONE100がお勧めです。
黄金スペックのラケットは好きだけど、パワーアシストはそこまで要らない人、打ち応えと収まりの良さを求める人にはVCORE100が合っていると感じました。
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