A LIFE OF TENNIS!

初めまして。このブログの管理人のオルティです。週に1度テニススクールで汗をかいている中級プレーヤーです。このブログでは試打したラケットや使用したガット、グリップテープや振動止め等のテニスグッズのインプレや。出場した大会の結果報告や取り組んでいる内容等を一般人目線で記していきます。目指すは唯一無二のテニスブログです。どうぞよろしくお願いします!

私の失敗談! ~新卒で入った金融機関を2年未満で辞めた理由とは~

 

 皆さんどうも。オルティです。今回はテニス関連のお話ではなく、私の失敗談をありのままに記していこうと思います。

 今回は大学卒業後に新卒で入った金融機関を2年足らずで辞めたお話です。今までテニス以外で自分の事を記すのは避けていました。それは過去の自分を振り返る事が何処か抵抗を感じていたからです。

 しかし、考え方が変わってきた事と、Twitterの方でテニスを通じて仲良くさせて頂いている方が増えてきたと言う事もあって、一度自分自身を見直しながら知ってもらおうと思い、今回記事を記す事に決めました。

 今回の記事はかなりネガティブな内容になるので、読む人によっては嫌な気持ちになったりするでしょう。しかし、これは本当にあった事なので理解して頂ければ嬉しいです。ちなみに金融機関の名前は名誉棄損になるかもしれないので出しません。

 

信用組合とは?

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 私は大学卒業後に金融機関、信用組合に入組して約2年間勤務していました。ここで皆さんはこう思ったでしょう。信用組合とは何ぞや?と。見聞きはしているけど、実際はよく分からない人もいると思いますので簡単に説明します。

 信用組合は銀行とほぼ同じなんだけど、色々と違う金融機関です。銀行と何が違うのかと言うと、信用組合は地域の人々が組合員となり、彼らから集めた出資金を元手にして「お互いに助け合う事」を目指して設立された非営利の金融機関です。

 銀行は株式会社である為、株主の利益が優先されます。一般企業と中身が似ている金融機関と思った方が良いでしょう。

 他にも運営の方針となる法律があり、協同組合による金融事業に関する法律こと協組法や中小企業等協同組合法がそれに該当します。その法律には「どんな人が利用できるか」、「どれくらいの額の取引ができるか」等の項目が定められています。

 組合員になるには資格があります。信用組合の営業エリア内に住所または居所を有する者、事業を行う小規模の事業者、勤労に従事する者、事業を行う小規模の事業者の役員が該当します。事業者の場合、従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者(卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5千万円、サービス業は100人または5千万円)となります。

 全国各地にある信用金庫や信用組合はそれぞれ営業エリアが決まっています。地元の企業を支援する等、「地域活性化を促す小さな銀行」と言う特徴が出ている為、地域に根差した商売をしている個人事業主や中小企業は、信用金庫や信用組合を利用することが多い傾向にあります。これは、大手の銀行と比べ、口座開設や融資、つまりお金の貸し付けに応じてもらえる可能性が高いからでしょう。

 信用組合は業務範囲が銀行よりも狭いです。銀行であれば誰でも口座を作って預金取引を行う事が出来ますが、信用組合は基本的に組合員にならないと預金取引を行う事が出来ません。しかし、総預金額の20%まで員外預金が認められる事もあります。

 その分、信用組合は組合員の意見を大切にする傾向があり、組合員自らが信用組合の経営に参加できる可能性もあります。銀行より小規模で業務範囲が狭いけど、組合員を手厚くサポートする色合いが強いのが信用組合の特徴です。

 

・金融機関を志望した理由は?

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 私が金融機関で仕事をしたいと思った切っ掛けは成人式の時に会計係を務めた事です。その時は地元にある銀行にお世話になり、自分も窓口に来たお客さんに役立てるような仕事をしたいと思った時に金融機関で仕事をしたいと思うようになりました。

 それから就活の時に金融機関等の格が高く、「良い所に勤めているね~」と言われるような所ばかりを受けていました。

 しかし、何処を受けても鳴かず飛ばす。書類選考で落とされたり、筆記試験で落とされたり、集団・個人面接で落とされたり、何連敗も喫していました。

 そんな時に受けた信用組合。そこでは半日で一般常識、適性検査、作文、面接試験をこなすと言うかなりのハードスケジュールでした。それから届いたのは内々定の通知。

 当時は物凄く喜びながら、これからしっかり努力して立派な社会人になろうと活き込んでいました。その後に待ち受けている日々が如何に地獄だったのかを想像出来ずに。

 

・新人研修:これが新人研修だなんて認めたくねぇ!

 3月に大学を無事に卒業して4月から社会人となり、信用組合に勤務する事となった私は同期2人(どちらも女性)と共に入組しました。

 新人研修ではひたすら数字書きをやらされ、札勘(お札を数える事)の練習もしていました。本店で研修を行っていた為、窓口が閉じる3時以降は端末操作の勉強をしていました。今思うと正直新人研修にしてはお粗末すぎる!

 数字書きは少しの間だけやれば良く、大事なのは仕事を行う上で大切な知識や経験を積む事。それが出来ない職場環境は人を育てる気力がないも同然でしょう。

 銀行の3大業務の預金、融資、為替業務等の基礎的な内容は流石に学習しましたが、正直もっとやるべき事あるだろうと思いました。

 4月に他の信用組合の新人を集めた研修がありましたが、そこでは基本的なビジネスマナーを中心に挨拶の仕方、名刺交換、電話応対など社会に出てすぐに必要となる所作・社会常識などロールプレイングを交えて学びました。

 このような研修は本当に真面目にやっておいて良かったと思います。慣れずに苦労してアップアップしてましたけど(苦笑)

 

・支店に配属されて ~悪戦苦闘の日々~

 5月になって支店に配属されて、そこから本格的に社会人として働く毎日が幕を開けました。しかし、電話対応等の慣れない業務にあたふたしてばかりで、常に周りに助けられてばかりで本当に情けなかったです。

 最初の支店では窓口業務と預金業務を担当しましたが、毎日のようにミスを起こしたり、同じことをすれば良い筈の仕事なのに上手く行かなかったりで、比較的順調だった学生時代の時と見る影もなく、一人惨めな気持ちになっていました。

 それでも周りに見守られながら、めげずに次は出来るようになろうと毎回試行錯誤して努力していました。

 

・支店異動となって ~虚無感を感じてやる気喪失~

 9月下旬。本部から来たFAXで私は別の支店に異動となりました。異動になって数ヶ月は最初いた支店より上手く出来るように頑張ろうと活き込んでいました。

 やる事は前いた支店と変わりなかったのですが、やはりどう頑張っても上手く行かない事ばかりで、同じミスを繰り返してばかりで次第に周りから責められる事が多くなりました。

 それと共に仕事や雑用も上手く出来ず、何をやっても駄目で、果たして自分は何をしに信用組合にいるのかと自問自答するようになり、やがて仕事に対する虚無感や無気力を感じるようになりました。

 そして仕事に対するやる気や意義を失い、毎日出勤してはただ適当に仕事をして、ただ適当にその日を過ごして、帰宅してのんびり時間を過ごすだけの無意味な日々を送るようになりました。

 

・本部異動になって ~社内ニートになって退職~

 それから1年と少し経った12月。私は支店から本部に異動となりました。本部では金融機関らしい業務よりも、一般企業の事務職に近い内容の仕事をしていました。

 しかし、私は本部では社内ニートと呼ばれる状態でした。社内ニートは労働者なんだけど、仕事がない為にほとんど働いていない労働者の事を指します。

 仕事をしないで給料が貰えるから羨ましいと思われがちですけど、一日中何もしないで過ごすのはかなりきついです。

 そういう訳で本部に行ってからも居場所が無くなり、仕事に対する虚無感や無気力がより一層強くなり、将来に対する不安が出るようになりました。

 その事を両親に相談しても「今の仕事を続けろ」と一点張りでどうにもならないと思った為、人事や常務の人に涙交じりに相談し、今まで抱えていた事を全て吐き出した結果、退職する事を勧められました。

 退職しろと強く言われた訳ではありません。退職した方が良い、むしろ退職しなさいと勧められる事になり、そのまま退職する事になりました。

 

・金融機関に勤めていた頃を振り返って

 かなりざっくりと金融機関に勤めていた時の事を記しましたが、今思うと当時の私って学生から社会人になりきれず、幼いと言いますか、甘い所がかなりあったなと思います。受け身な所とか。

 退職したのが金曜日だったのですが、月曜日は何もせずに1日家で過ごしていました。その時に自分は何が良くなかったのかを振り返りました。

 その時に学校は教師が授業して、それを受けていれば良かったけど、会社だと自分から仕事を見付け、色んな人から教わりながら経験していく自発的な姿勢が求められる事に気付けました。

 それに職場の人に心を開けなかった事が一番辛かった要因だったかなと思います。自分から何か話しかける事はほぼなく、常に話しかけられれば応じると言うスタンスでした。何から何まで受け身だったんですね……そりゃ失敗する訳です。

 金融機関に勤めていて良かった事は数字を取り扱うのに抵抗が無くなった事です。毎日沢山お金を目にしたり、触ったりしていたので、数字を取り扱う仕事や案件に取り組む事に何の抵抗も感じる事が無くなりました。

 それに信用組合とは言えど、やはり金融機関なので給料はそこそこ良かったです。年に2回ボーナス出ていたので、本当に給料だけを見ると、腐っても金融機関だなと改めて思います。

 逆に悪かった事を言うなら、やはりノルマがある事です。これは営業職ではなく、事務職にも該当する事で、私の時は取り扱っている保険商品でノルマを課せられました。達成できたので良かったですが、もし今も勤務していると思うと、次々と来るノルマの達成に頭を抱えていた事でしょう。

 


スルガ銀行の調査報告書を読もう

 

 こちらは地方銀行スルガ銀行の調査報告書について取り扱った動画ですが、やはりノルマの達成に社員や上層部も必死で、普通の企業では有り得ない事が日常茶飯事的に起きている事に私も驚きを隠せませんでした。

 別にノルマがある事が問題ではないのです。問題なのは課せられたノルマが無理難題と言える内容で、上司から詰め寄られて精神的にやられてしまう事なんです。

 他には人間関係がクソ過ぎる(女性に気に入られないといけないみたいな)所や、新年最初の飲み会で必ず理事長に注ぎに行かないと行けない旧態依然な所等、挙げればキリがないです。

 今は金融機関から離れた仕事をしていますが、もう二度と金融機関で勤務したくないと心底思うくらい、私は信用組合での勤務で嫌な思いをしました。

 ではこの経験を踏まえて何を伝えたいのか。これからどうすれば良いのか。そのような事はまた次回以降の記事で記す事にします。